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2018年、秋の調査と一般への広がり

 今年の秋は2016年に引き続き植生調査をおこないます。また初めてホロカトマム山林主催のトークイベントを開催することになりました。テーマは北海道の自然環境:生物多様性・自然保護・気候変動です。

 札幌では10月12日(金曜日)帯広では10月19日(金曜日)どちらも午後6:30からです。詳細はこちらから


ホロカトマム山林は、北海道中央部にある自然保護区です。国際生物多様性年2010と偶然同じくして2010年創立です。

山林は亜寒帯系森林に属します。ホロカトマム山林の森林は多様性に富んでおり、 様々な樹木が樹冠を形成しています。主にハンノキ、タモ、白樺、サクラ、ニレ、シナノキ、ホオノキ、カエデ、なら、もみ、ナナカマド、ヤナギ、イチイ、エゾマツ、トドマツなど、低木層はほぼクマイザサで覆われているのが特徴です。また1945年頃より手つかずの天然林であることがわかっています。人工植林はなく、また2010年まで車道や歩道のない放置された未踏の山でした。2012年8月、農林水産大臣による水源かん養保安林の指定を取得いたしました。

野生動物はヒグマ、エゾシカ、キタキツネ、タヌキ、ユキウサギ、リス (3種) など多く住み着いているようです。ここで10種のコウモリが同定され、そのうちの2種は日本環境省レッドリスト (哺乳類) の絶滅危惧種に指定されています。野鳥も数多く訪れており、エゾライチョウ、トビ、オシドリ、ヤマバト、キツツキ (5種)、カケス、エナガ、ヒガラ、ハシブトガラ、ウグイス、ゴジュウカラ、ウソなど観察しています。両生類や爬虫類も数多く見られます。魚類はサクラマス(ヤマメ)の産卵親魚を含めた4種類の魚類を観察しました。植物は苔類を含め、250種類発見されており、そのうち落葉樹は22種類でした。


「ホロカトマム山林」は北海道鵡川上流にあるホロカトマム川にちなみました。ホロカトマム川はここ北海道の中央から湧き出た水が集まり、鵡川に合流し、鵡川は北海道中央部から西南方向へ、太平洋に注ぎます。この保護区の中心は標高662mの「丸い」丸山です。丸山はホロカトマム川を含め、山中から湧き出る水が小川になるため、いくつもの小川に囲まれています。この地域の標高で一番低いところは500mになります。面積は現在約50.5ヘクタールです。


これまでの7年間で、ホロカトマム山林では様々な自然調査を施行しています。ホロカトマム山林は生物多様性に富んでおり、森林のエコシステムは複雑です。これまでにコウモリ魚類小哺乳類(ネズミ類)、そして植生調査を行いました。今後の課題としては両生類、昆虫類、きのこ類の調査が必要と考えています。

 

 
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